KAZUの世界

春馬さんが亡くなってから春馬さんのファンになった者です。

音域のチェックと人の体は音によって響きが移動する

音域のチェック

 

春馬さんは初めて斉藤先生のレッスンの日に、斉藤先生から聞かれます。

 

「悩みとかやりたいことなど教えてもらえますか」

 

「えっと、まず音域なんですけど、ミュージカルに必要な音域?高い音?が思うように出ないんですね」

 

「じゃあ、まずは音域をチェックさせてもらおうかな、何か歌える曲はありますか?」

 

斉藤先生がそう言うと、春馬さんは『ノートルダムの鐘』の中で主人公のカジモドが歌う「out there」を歌いだしました。

 

このことはブログで以前にも書いたことがあります。

 

斉藤先生は、春馬さんがこの選曲に驚いていました。

 

斉藤先生が、春馬さんにこの曲を選んだ理由を聞きます。

 

春馬さんは「主人公のカジモドと僕が似たところがあるんです。だからこの曲が歌えたら、カジモドの気持ちがわかるかなって」答えますが、斉藤先生は、いったいこの美しい青年と醜いカジモドとの間にどんな共通点があるというのでしょう、と斉藤先生の中では?????がいっぱいでした。

 

私は、その時にカジモドと春馬さんは、自分の自由がない所ではないかと書いたと思います。

 

本当のことは、春馬さんしかわかりませんが……

 

 

  

 

人の体は音によって響きが移動する

 

春馬さんが「out there」を歌った後、斉藤先生は言います。

 

高音にいくつかフォームに問題があるという事と、現在は力業で歌っているので音域は広がらないので、楽器としての人間の身体の構造を知ることから始めることを斉藤先生は提案します。

 

斉藤先生は、春馬さんにピアノの鍵盤は読めますか?と聞くと、春馬さんは少しなら読めます、と答えます。

 

そこで、斉藤先生は春馬さんにカジモドの歌の最高音を聞きますと、春馬さんは鍵盤をたたいて答えます。

 

斉藤先生は、音感がきちんとできていることを確認をし、次は、春馬さんに曲の最初のところを歌うように言い、そういってから春馬さんに肋骨を触ってもらいました。

 

すると、春馬さんは自分の肋骨がビリビリと響いていると答えました。

 

斉藤先生は、今度は最高音はどうか聞きますと、春馬さんは音によって響きが移動していくことに気が付き、とても面白がります。

 

ここで春馬さんに、初めて笑顔がでました。

 

これが私達のレッスンの始まりでした、と斉藤先生は書いています。

 

オペラだったと思いますが、人の身体を楽器として考える、という事を何かで読んだことがあります。

 

こういう事だったのですね。

 

最初にこの記事を読んだとき、斉藤先生という先生はハイレベルの先生だと思いました。

 

今年一年、私のブログを読んでいただきありがとうございました。

 

春馬さんが、私達の前からいなくなって2年半近い日が流れましたが、春馬さんを想う気持ちは薄れるどころか強くなっている気がします。

 

来年こそ春馬さんの本当のことがわかるようになることを願って、頑張っていきましょう。