23歳は自分らしく生きるスタートの年
23歳は自分らしく生きるスタートの年
前回はかなり踏み込んで、春馬さんと事務所の難しい関係を書きました。
これから書くことは、事実なのかどうかはわかりませんが、私が、春馬さんがなぜ私たちの前から姿を消さなければいけなかったのか、という事を一年余り前から、いろんなものを調べた結果、私の中でこうではないか、と結論に至ったものです。
春馬さんは、自分の中でいろんなことを考えていたと思います。
でも、まだ20歳前後の頃は、それを表に現わしていいのかどうかもわからず、周囲に合わせていたのだと思います。
反面、そういう自分が嫌だったと言っています。
もっと自分に素直でありたい、人にだけでなく自分にも嘘をつきたくない、そういう想いをもったまま月日が流れました。
そんな時、ブロードウェイで「キンキーブーツ」を観劇したのです。
「キンキーブーツ」を観て雷に打たれたような衝撃を受けたと、本人も言っています。
「キンキーブーツ」の中で訴えていることがあります。
以前にも書いたことがある6つのステップです。
1、真実を追いかける
2,新しいことを学ぶ
3,自分を受け入れ、他人も受け入れる
4,愛を輝かせる
5,プライドを輝かせる
6,自分が変われば、世界も買わる
です。
23歳の同じ年に、「キンキーブーツ」との出会いと、「永遠の0」との出会いです。
春馬さんにとっては、自分が自分らしく生きていけると思えると思える素晴らしい年だったと思います。
その後の春馬さんは、本当にウソ偽りなく生きていけるようになって、自分に素直にその時その時を実に楽しそうに生き生きと生きているのがよくわかります。
でも、それと共に事務所と相いれないことにもつながっていきます。
もともとこの事務所の創立者である会長は、マネージャー時代からタレントを酷使し続けていたようです。
昔「キャンディーズ」という3人のグループの歌手がいました。
大変人気がありました。
この人たちのチーフマネージャーをしていたのが、今の春馬さんが所属をしていた問題の事務所の創立者であり、会長である人です。
でもこのキャンディーズ、誰にも内緒で自分たちのコンサートの最中に「私達、普通の女の子になります」と言って、爆弾発言をして引退をしました。
キャンディーズの突然の引退の原因は、マネージャーのキャンディーズの酷使でした。
だから、あえてマネージャーにも、事務所にも内緒で突然にコンサートの最中で言ったのでした。
本心は、あまりのハードスケジュールで、このままでは私たちは殺される、だったのではないかと思われます。
春馬さんの強靭な肉体と精神力
だいぶ横道にそれました。
「私を離さないで」です。
「私を離さないで」のドラマのあらすじを読みました。
思い出しました。
あの時私はテーマが重すぎて、最初のところで見るのを辞めたのでした。
このドラマに出演をしている人達って、役を演じていて気持ちが重くならないのか、と心配になってきます。
見ている私ですら重くなってくるのですから。
春馬さんは、亡くなる前の仕事量は半端ない量でしたが、それだけでなく、演じている役も重いモノばかりでした。
どうやったら、気持ちの切り替えができたのか知りたいです。
春馬さんが亡くなる前の年だと思うのですが、「天外者」の五代友厚の役と「太陽の子」の裕之役と「コンディスマン・JP」のジェシー役を、ほぼ同時期に演じていたというのです。
主役が一つ、後の二つは主役ではありませんが、かなり重要な役です。
そのわずか一カ月後に「ブレイブ群青戦記」で元康役を演じています。
その後すぐに舞台で「罪と罰」の主役です。
これで7キロほどの減量をしているはずです。
そのすぐ後に「キンキーブーツ」のはずです。
「キンキーブーツ」のローラ役は再演で慣れているとはいえ、15㎝ヒールの練習をしてドラァグクイーンのローラ役のために筋肉を付けていています。
ドストエフスキーやシェイクスピアの舞台は片手間ではできない、このためだけに期間をとって、舞台が終わったら休みを入れないととてもじゃないけれど、重すぎて無理だと俳優の唐沢さんと嵐の二宮さんが舞台で言っていたそうです。
春馬さん、現実に全てを完ぺきにこなしていたのです。
並みの強さではありません。
そのうえ、春馬さんには常に、パワハラいやがらせが常について回っていました。
普通なら精神が参ってしまいます。
信じられないような強靭な精神力です。
事務所、早くつぶれろ!!!