KAZUの世界

春馬さんが亡くなってから春馬さんのファンになった者です。

「世にも奇妙な物語」 2018年春の特別編 明日へのワープ

世にも奇妙な物語」 2018年春の特別編 明日へのワープ 前篇

 

世にも奇妙な物語」 2018年 春の特別編 明日へのワープです。

 

私は、この「世にも奇妙な物語」という番組が苦手でほとんど見たことがありませんでした。

もちろん春馬さんの出演したこのドラマも見たことがありません。

 

今回あらすじネタバレを見てみましたが、このドラマはとても良い内容でした。

こういう安心して見られるドラマなら、見てみたかったです。

勝手なことを言っていますが……

 

ドラマのネタバレですが、春馬さんは映画監督を夢見る28歳の青年の役です。

アルバイトをしながら10年間自主製作映画を撮っていますが、なかなか芽が出ません。

友人達は、結婚をし子供もでき、大人になっていくのを目にし、焦っています。

 

春馬さん演じる峰雄という青年は、アルバイトをしながら女優を目指している彼女と、彼のアパートで半同棲生活をしています。

 

映画会社の人にもなかなか認めてもらえず、不安の中で眠れない日が続いています。

彼女からも将来のことを言われるが、峰雄は逃げています。

 

彼女の勧めもあり、心療内科を受診します。

峰雄は医師に「夢もうまくいかず、彼女ともぎくしゃくしており、止まった時間の中でゆっくり心を癒したい」と言います。

 

医師は、時間を止めることはできませんが、今の症状を和らげる「アイリウム」という薬を取り出しました。

 

一錠飲むと24時間の記憶を消す効果があると言います。

一錠で24時間、3錠で一週間、くれぐれも一度に多量の服用をしないようにと注意を受けます。

 

最初の一錠は、明日の友人の結婚パーティーに出席したくないので、飲みました。

結婚パーティーに出席した記憶が全くないのに、出席した証拠の引き出物の紙袋があります。

 

峰雄は、このことに味をしめます。

現実の嫌なことから逃げるために「アイリウム」に手を出してしまいます。

そう、現実逃避のために…

 

現実逃避をした中には、応募した映画祭の結果を知りたくて「アイリウム」を飲んで、ワープしたこともあります。

その結果は落選で、落選の結果はごみ箱に捨ててありました。

 

「アイリウム」を飲んでいても未来にバトンを渡しているだけで、自分自身が変わらなければ何も変わらない、わかっているけれど…最後の一錠も飲んでしまいました。

 

峰雄は、心療内科にいます。

医師に「治療体験を終えても薬が欲しいと言われる患者さんが多いのですが、大丈夫ですか」と聞かれ、峰雄は「大丈夫です」と答えました。

 

が、医師が席を外したすきに、大量の「アイリウム」を医師の机の中から取り出し、ポケットに入れました。

 

アポートに帰ると、丁度彼女である由紀がスーツケースを持って出てきました。

由紀は、「いつまでもバイト生活をしていられないし、もう女優のはあきらめて実家にっ帰って稼業を手伝いお見合いでもする」と言いました。

 

「そんな話は聞いていない」と峰雄が言うと、由紀は「聞こうとしなかったでしょ。峰雄はいつも逃げてばかりじゃん」と言って去っていきました。

由紀が出て行ったあと、すっかり荒れた部屋の中で、大量の「アイリウム」を飲む峰雄。

 

 

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世にも奇妙な物語」 2018年春の特別編 明日へのワープ 後編

 

気が付くと、知らない部屋にいました。

峰雄は「ここはどこだ」

 

壁にかかっている鏡に近づいてみると、峰雄がものすごく年を取っていました。

「何日だった?いや何年?何年俺は飛んだんだ?」

部屋にあったカレンダーを見ると2033年でした。

この年は2018年ですから、15年後でした。

 

唖然としていると、階段の下から女の子の声がしました。

「ただいまー」

峰雄「この子は…誰だ?」

 

挙動不審な峰雄に、女の子は「どしたの?大丈夫?パパ」

峰雄「(パパ?!俺の娘?……という事は…)」

「(結婚…したのか…?)」と、

妻がいるはずとあたりを見ると、机に家族写真がありました。

 

そこには若い自分と一緒に映る由紀と娘らしい女の子がいます。

由紀は3年前に急な病で亡くなっていました。

 

俺たちはどうやって再開し、どうやってプロポーズし、どうやって3人でやって来たのか…

これからこの子と2人、どうやって暮らしていけばいいのか?混乱する峰雄です。

 

部屋の中をあれこれ探してみると、ネット記事等を書くフリーライターをしている様子です。

段ボールの中に、峰雄が受けた賞のトロフィーを見つけれ驚く峰雄でした。

 

その賞を受けたフィルムがあったので、見てみるとまるで記憶がないのです。

「これ本当に俺が撮った映画か?」由紀の笑顔のアップのエンディング…

 

「本当にこれでよかったのかな

28歳の悩みなんて、43歳になるころにはとっくに終わってしまっているのに、

恥をかくことから逃げて、辛い想いから逃げ続けて、

苦しかった日も

思い悩んだ日も

ずっと闘ってきたはずなのに

すべてを消し去って

どうせ終わるなら

すべてこの身に刻めばよかった

すべてこの身に…」

 

峰雄がふと目が覚めると、号泣していました。

医師が「どうですか?アイリウムは、あなたの心に何かを残したはずですが…」

 

目が覚めたここは、心療内科でした。

今は、ここをはじめて訪れた日

友人の結婚パーティーの前日でした。

どうやら一錠飲んだことで体験した幻想だったらしいのです。

 

家に帰ると由紀がいました。

由紀が「お帰り」

峰雄が「ただいま」

 

峰雄「あのさ、話さないか?2人のこれからの事」

由紀「どうしたの?」

と言いながら由紀は嬉しそうでした。

 

峰雄の心の声です。

 

この瞬間は、後でどんな思い出になるのだろう。

楽しいものになるのか

忘れたいものになるのか

今はわからない

でも、どんな記憶からも

逃げるわけにはいかない

記憶こそが人生を写し取る

唯一の手立てなのだから。

 

この青い字の言葉を、あの事務所にそっくりそのまま投げてやりたいです。

あの事務所、春馬さんをいなかったかのようなふるまいっています。

でも、現実に偉大な春馬さんはいたのです。

事務所がどんなに消そうとしても、事実三浦春馬という素晴らしい才能にあふれ、努力の塊だった表現者はいたのです。

そして、どんなに年数が経っても人々の心に強く刻まれています。