「声の衛生」と春馬さんの「声の衛生」での質問
「声の衛生」
斉藤先生は、声のレッスンをするとき、生徒さんたちに聞いていることがあります。
歌唱力やスキルとは関係のない、ボイトレ用のカルテのようなものです。
それは、朝起きてからの行動、お風呂の入り方やタイミング、歯磨き、飲み物の種類に始まって同居人の有無やアルバイトの形態や環境、食事の回数や咀嚼の回数など、かなり多岐にわたります。
これらのことをなぜ知りたいかというと、例えば、就寝時に口呼吸の習性があって声帯周りがカラッカラに渇いている場合、うがいで潤すか飲み物を摂取するまでは、絶対に会話して欲しくないからです。
親兄弟なら無言で過ごすことも可能ですが、相手が恋人だったり小さい子供だったりする場合、黙っているのは難しいかもしれません。
そういう人には口呼吸にならないように指導したうえ、枕元に水をおいておくことを勧めたり、寝床で使用できる口用の加湿器を紹介したりします。
このように声のために知識を得て実行することを「声の衛生」とよび、ボイストレーナや医者が指導します。
私達が何気なく聞いているプロの歌手の方の歌声は、このような日ごろからの細かい気遣いと努力の結果で、声を維持しているんですね。
朝起きて寝るまで、いや寝ている間も気を付けているんですね。
上の事とは関係のないことで、気になっていることがあります。
斉藤先生はNHKの「お母さんといっしょ」の歌のお姉さんでした。
NHKの「お母さんといっしょ」の歌のお姉さんやお兄さんたちは、番組を降りた後はどんな仕事をしているのか、以前から気になっていました。
斉藤先生のように、ボイトレの先生になる人もいるのでしょうか。
それとも斉藤先生は、特別なのでしょうか。
春馬さんの「声の衛生」での質問
春馬さんが斉藤先生のところのトレーニングに行くようになって少ししたころ、斉藤先生は「声の衛生」の指導を始めました。
そのために斉藤先生は、春馬さんにいろいろと質問をしました。
その時に初めて、斉藤先生は春馬さんに彼女がいる事を知ります。
朝の寝起きのことなどを聞いた時に、彼女が来たりすることを知ります。
春馬さんは、斉藤先生がそのことを知っている前提で話していたようです。
私も知らなかったのですが、週刊誌にも載っていたようです。
斉藤先生は、芸能人相手の仕事のわりには芸能ネタに疎かったようです。
本には、芸能ネタに疎く、その噂を知らなったのですが、春馬君は当然知っていると思って話していたようなので、今思えばかなり突っ込んだ質問に嫌な顔もせず、聞かれたことにきちんと答えてくれた彼の人柄を今更ながら好ましく思います、とあります。
こういう話は、いかにも春馬さんらしい話です。
こういうところが、春馬さんがいなくなった後もファンが増える理由でしょう。