KAZUの世界

春馬さんが亡くなってから春馬さんのファンになった者です。

「ハンサムLIVE」と「僕のいた時間」

「ハンサムLIVE」と「僕のいた時間」

 

「ハンサムLIVE」って名称自体が古臭い気がするんですが……

この時は平成、平成らしい名称ないんでしょうか、ハンサム、いかにも昭和……

もう春馬さんはいないから、どうでもいいんですけれどね……

この年のコンサートは、映像での出演だということでした。

 

「僕のいた時間」このドラマは、彼の代表的な作品になっています。

「ラスト♡シンデレラ」に出演中に、彼から「命」をテーマにした作品にチャレンジをしたいと、プロデューサーに語ったことからこのドラマが実現したといいます。

 

彼は、今までも命を題材にしたものがありましたが、とてもふり幅が大きく、色の強いものが多かったのですが、この作品はそうではなく、身近な人、当たり前の世界でもがいている小さな若者が主人公です、と言っています。

 

突然大きな闇に包まれ、自分が過ごしていた世界がどんどん変化するけれど、ただ暗いだけじゃなく、その中でどうやって希望を見出していくのか、そして、今まで意識していなかった周りの支えに感謝できるような、そんな思いが伝えられる芝居をしたい、と彼はインタビューに答えています。

 

ドラマ「僕のいた時間」は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という筋肉が徐々に衰えて呼吸困難に陥り、最終的には人工呼吸器を付けないと死に至ってしまう難病に立ち向かい、今を生きる若者の姿をリアルに描いたドラマです。

 

春馬さんのインタビューに答えている内容を読んでいると、いかにも春馬さんという気がします。

 

常に前向きで、自分が今まで体験したことのない役にもっともっと挑戦をしたい、そして、それが実現可能になってくると、共演するキャストやスタッフへの気配りも必ず忘れずに伝えます。

 

春馬さんが今まで演じてきた作品は、学園ものが多かったのですが、学園ものと言ってもいろんなものがあります。

 

その中で静かに愛をはぐくんできた役や、ハードな不良の役、地味な高校生と正義感の強いサムライに憑依される役とか、幅が広かったです。

 

ドラマや映画のように、演技に細かいことを要求されるものも、舞台のように大きな動作で役を演じたり、と両方を演じている春馬さんは凄いと思います。

 

どなたか忘れましたが、映像は細かい表情やしぐさを要求されるので、その次に舞台だったりすると、舞台ではお客さんが客席という遠くから見ているので、演技が大きくするようになるので、表現の違いの切り替えが難しいと言っている俳優さんがいました。

 

それを聞いていて、なるほどなぁ、と思いました。

「僕のいた時間」は、映像の中でも最も難しいと思いました。

 

難病に侵された主人公はどんどん筋肉が衰えていくので、最後は感情の表現が限定され、目の動き位の演技になると思うので、本当に大変だったと思います。

 

 

 

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裏話を知ると、春馬さんの意志の強さを感じます。

春馬さんはもともと痩せている方だと思います。

 

この「僕のいた時間」のために、春馬さんはより現実に近い状態の痩せ方という事で、運動をせずに食事量を減らしての撮影だったようです。

 

確かにこのALSですと、筋肉が衰えていく病気なので、運動はできないですよね。

でも、体はやせ細っていく、その状態をリアルにというためのダイエットだったようです。

 

春馬さんらしいと言えば春馬さんらしいですが、痩せるにしてもほとんど洋服で隠れているので、筋肉がついていてもいなくてもわからないと思うのですが、それでも彼は食事量を減らして、もともと痩せている方だというのに、10キロもやせたようです。

 

彼が言うには、気力がわかなくなってきたというのです。

このやり方は、春馬さんのように意志が強い人だからできたことで、かなり危険なことをしていたと思います。

 

春馬さんのお母さんも言っていました。

このドラマの後は、精神的におかしくなった時期があったと。

無理もないと思います。

 

この後も春馬さんは、役のたびに体重を変えたり筋肉を付けたり、彼は自分の肉体を商品として考えていたと思います。

こういうことは、体や心にはよくないといいます。

春馬さん自身は、役に合わせて商品を合わせるのが、プロとして当然と考えていたのでしょうが……

 

あらためて凄い人だったなぁ、と思います。